2009年8月 9日

通夜

朝起きてから親父の写真を探しに自宅に帰りPCのデジカメ写真を探す。最近のだと、鬼怒川温泉に行ったやつとオフクロのところに行ってるときに撮る写真にいいのがあるかな。んでいいの見つけた。オフクロと一緒に笑ってる写真。他にもいくつか候補もプリントアウトして葬儀屋へ戻り弟とどれにするか相談。やはり最後はその笑ってる写真にしようと決めた。親父恥ずかしがりやから笑ってる写真なんかほとんどない。なのにこれ一枚だけは笑ってる。思い出した、あのとき俺が「もっと笑いい」って言ったら口つむんで笑ったんだった。今考えると今日のこのために笑うように言ったんかもしれない。

あとね、実は髪を黒く染めて、ヒゲも全部剃り落とした。真面目でしょ?って実は昨日叔父に、「喪主なんやから頭染めてヒゲも剃らなあかんぞ」と言われたのであった。言われなかったら気づかなかったよ俺。確かに今回ばかりはちゃんとした格好で親父を送らなくちゃね。頭黒くなってヒゲがなくなった自分を見て、いつもと全然違うイメージに驚いた。俺ってこんな顔だっけ?

京都とか大阪から親戚が11:40頃の新幹線でそろって来てくれるので迎えに行ったあと、13時半くらいから湯灌。実はそれに間に合うように、施設に頼んでオフクロをつれてきてもらった。いくらほとんど分からない状態って言っても、最期くらい親父と会わせてやりたい。オフクロが着いたとき、親戚の叔母たちはオフクロを見て皆泣いてくれた。バスタブで親父きれいに全身洗ってもらい、ヒゲも剃ってもらって旅支度。オフクロもいつもと全く違って、ほんと落ち着き払って物静かだった。やはり分かるのかもな。家族4人が揃うのはこれで最後と思って何とも言えない気持ちになった。どうしてこんな風になっちゃったんだろう?結構な仕打ちじゃないか、いや考えても仕方ない。湯灌が終わったら納棺し、祭壇へ。祭壇がどんどん花で飾られていき最後はすごく立派な祭壇になった。出来上がった親父の写真は、やっぱあの写真で大正解ってくらいいい写真に仕上がってて、通夜なのに悲しみをやわらげてくれる感じがした。

通夜は18時からだったけど、意外に多くの人々が来てくれて正直驚いた。親父ってこんなに慕われてたのか?って。真面目な人だったからなぁ。通夜の後はお清めの席。終わってからも部屋でまた飲み。もともとホテルを予約しようと思ってたんだけど、父方も母方も皆、ここでいい!っていうもんだから結果、人がいっぱいいて悲しみもまた和らいだ。

こういう場で写真撮るのってどうなんだろうと思ったけど、やっぱ撮っておきたい!ってことで撮っておいた。後で後悔したくないしね。俺は明け方4時過ぎてやっと寝た。あーあ、起きたらとうとう親父ともほんとにお別れなんだな。。。

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